今日から、2017年作に向けての種まきを開始しました!
といっても、まだレタスを少し播いただけなのですが、ちょっと身の引き締まる思いでの作業となりました。
ブランクというか、作業効率がまだまだ悪いです(笑)。
和ごころ農園は、4年前に有機栽培から無肥料自然栽培に9割くらい切り替えました。
今まで勉強してきたこと、知っていたことを一旦白紙にし、組み立て直す作業が必要なほど、自然栽培の考え方は衝撃的でした。勉強会に参加したり、本を読んだり、実際に農家さん見学に行ったりして、頭の中を切り替えてきました。
そして、畑作業だけでなく、育苗についてもやり方を見直すことになりました。
今日はそんな話をご紹介します。
無肥料栽培での育苗のキモは、ズバリ、健全な若苗を育てること!(ただ、小さければ良いというわけではない)
これに尽きます。そうなるために、農家が必死になってお世話することになります。
畑に移してから無肥料で栽培するので、いかに、根がスムーズに活着し、気持ち良く伸ばしてくれるかが重要になります。そのために、元気な根が出ている老化していない苗が必要になります。根っこがぐるぐると巻きすぎているのは活着に遅れが出てしまい、自然栽培には向かない苗になってしまいます。(どんな栽培でも同じことが言えますが)
そこで、自然栽培に移行して変更したことは、
- 育苗土の肥料分を減らした
- ポット、トレーを1周り大きいものにした
- 地温を考慮した水やり方法を意識するようにした
の3点です。それぞれ、説明していきます。
育苗土の肥料分を減らした
今までの育苗土の配合は、踏み込み温床の落ち葉堆肥(1年もの)8:山土1:籾がらくん炭1でした。
そこを、自然栽培の実践者の方からの情報も参考にしながら、
踏み込み温床の落ち葉堆肥(1年もの)5:堆肥などを入れていない畑の土4:籾がらくん炭1
としました。育てる作物によって、若干配合を変えていますが、だいたいこんな感じです。
アブラナ科(キャベツやブロッコリーなど)の育苗がまだ課題ありですが、大分良い苗が育てられるようになってきたと思います。
育苗土については、比較的容易にたくさんの量が持続的可能に入手できるなどの環境性や作業性も重要だと考えています。白川町の山は広葉樹が少ないので、落ち葉集めが少し大変なのですが、それ以外は比較的容易に準備できるので、近くにあるもので、最良の育苗土づくりができる方法を確立したいです。
ちなみに、他の自然栽培実践者の方たちがよく使っている育苗土は、野菜の残渣などを山積みにして野ざらししておいたもの(1〜2年)を土に変わっている下の層からふるいにかけているものです。
ポット、セルトレーを1周り大きいものにした
レタスやアブラナ科に関しては、72穴のトレーから5×5トレーにしました。
肥料分を少なくしているので、物理的に土の量を増やしたいから。育苗期間が長くなることもあるので、肥料切れで老化しないようにしているのと、定植作業が遅れて老化してしまわないようにという保険もかけています。
老化しそうな時は、7センチのポットへ鉢上げすることもあります。こちらは臨機応変に対応が必要ですね。
そして、根がグルグルと回ってしまわないようにするためです。
ウリ科や果菜類用のポットも1つサイズを大きくしています。
地温を考慮した水やり方法を意識するようにした
無肥料栽培する上で重要なことの1つは、地温を確保することです。
それは育苗期間中も同じことで、水やりする時間帯や、あげる水の温度なども重要です。
季節によっても違いますが、日中の地温を上げられる時間帯には水やりをしないようにしています。とにかく、地温を下げないように気をつけています。
今後は、季節や科目ごとに作業内容などが違うので、季節ごとにまとめてみようと思います。
LEAVE A REPLY